格安KENDA(ケンダ)タイヤの性能と耐久性を追跡調査

ケンダタイヤのタイヤバランスについて

ケンダタイヤのタイヤバランス

タイヤのバランスが悪いと、高速走行時などにタイヤが上下左右に振動してしまい、ハンドルがブルブル震えるなどといった症状が発生します。

格安タイヤの中にはタイヤそのものの重量バランスが極端に悪い物もあり、タイヤバランスをとるためにおもりを大量に取り付けなければならなかったりするものもあります。

今回紹介しているケンダタイヤのタイヤバランスを調整するために取り付けられたおもりの量は以下の通りでした。

No.in[g]out[g]
14060
23055

今回タイヤを取り付けたホイールはアルミホイールなので、取り付け位置の関係上、鉄チンホイールよりカウンターウェイト(おもりのこと)をたくさんつけなければなりません。

また、この取り付けられた重りの量は、タイヤだけではなくホイールの重量バランスの偏りも含めた形になっていたりするため、あくまでも参考程度の数値と言えます。

それらのことを考慮すると、国産タイヤでもこの程度の重りが貼り付けられているタイヤはたくさんありますので、私が購入した2本のタイヤに限って言えば、特に目立ってタイヤの製造精度が悪いということはありませんでした。

タイヤの耐久性について

ここからは、ケンダタイヤを継続して使用したときのタイヤの耐久性について、残り溝の測定とゴムの硬さなどを測定してみた結果にしてお話していきます。

2年間使用後(3.5万キロ走行後)

ケンダタイヤ(KR30)の残り溝(2年間使用後)

新品時の溝深さ7.4mm(参照元;TECHNICAL SPECS KR30 VEZDA ECO|KENDA)に対して、約2年間で3.5万キロ走行後の残り溝は約5.5mmでした。

車重が2トン近くあるエルグランドに装着していたので、もっと減っている(残り溝がなくなっている)と思っていたのですが、予想以上に溝が残っていました。

タイヤの溝は1.6mm以下(スリップサインが出る状態)になると交換が必要となりますので、タイヤ溝だけで評価するとあと3~4年は使えそうな感じです。

ただ、タイヤの表面の状態をよくよく観察してみると、サイド側はシワやヒビ割れもなくきれいなのですが、タイヤの溝の奥側に小さなヒビ割れが出始めていました。

約2年間使用したケンダタイヤのサイド

2年間使用したケンダタイヤのヒビ割れ

タイヤのヒビ割れに対する判定基準は、以下の資料が参考になると思います。

出典)タイヤ安全ニュースNo.72 JATMA

現状のヒビ割れは2~3のレベルという感じなのでまだもう少しは使用可能ですが、今後このヒビ割れに注意を払いながら使用しなければならないという状態です。

約2年でタイヤにヒビ割れが出てくるというのは、日本製のタイヤと比べて若干早めという印象ではありますが、あと1~2年程は使っていけそうかなぁというレベルです。

また、タイヤのゴム硬度については硬度計を使って測定した結果、約70という数値を示していました。

約2年間使ったケンダタイヤのゴムの硬さ測定

新品の夏タイヤのゴム硬度はだいたい65前後と言われていますので、若干ゴム質が固くなってきている傾向は認められますが、まだまだ使っていけそうなレベルです。

これらの検証結果をまとめると、私のタイヤの使い方(年間走行距離約1.5万キロ)では、ケンダタイヤ(KR30)の耐久性は約3~4年という感じになりそうです。

3年間使用後(約4.5万キロ走行後)

ケンダタイヤの3年間使用後の残り溝

3年間(約4.5万キロ走行後)のタイヤの残り溝は3.4mmになりました。

ケンダタイヤの3年間使用後のタイヤの硬度

タイヤの硬度は約77と去年(硬度約70)より結構固くなってきてしまっていることがわかります。

実は、使い始めてから3年目のこのタイミングでこのタイヤに異常が見つかりました。

走行中にブルブルとした振動が発生し始め、はじめのうちはなんだろうと思っていたのですが、その振動が日に日に大きくなってきたので、その原因を突き止めるためにタイヤを取り外してみました。

すると、下図のような感じでタイヤが異常に片減りしてしまっていて、タイヤ内部にある金属製のワイヤーが出てきてしまっていたのです。

タイヤのカーカース切れ

また、金属ワイヤーが切れてしまったことによってタイヤのトレッド面にかなりの凹凸もできてしまっていました。

これが車内に伝わってきた振動の原因だったのでしょう。

もう一本のタイヤの方も確認してみたところ、こちらは金属ワイヤーが出てきてはいなかったものの、トレッド面を手で撫でてみると以前はなかったような凸(直径10cm、高さ数ミリ程度)が1箇所できていました。

カーカース切れを手で確認する

購入してから2年間は何事もなく、普通の日本製のエコタイヤと同じように使えてきましたが、私のような使い方(車重が重たく馬力のあるミニバンのエルグランドで軽トレーラーを牽引するといったような、タイヤには負荷がかかる使い方)をするような場合、3年目ぐらいでタイヤの寿命が来ることがわかりました。

ただ、一般的なミニバンやコンパクトカーで使用した場合、このようなことにはならず、タイヤの残り溝がなくなって交換時期がくるのだと思いますので、このあたりのことについては、ユーザーがどのような使い方をするのかで結果が変わってくるのだと思います。

最後に一言

今回は、KENDA(ケンダ)タイヤの評判は?性能と耐久性を追跡調査した結果についてお話しました。

ケンダタイヤ(台湾)の創業は1962年で、創業以来、自転車や農耕車、ゴルフカート、フォークリフト等建設機械用タイヤなど自動車だけでなく幅広い用途のタイヤを生産し、現在ではアジア、北米、ヨーロッパ、中東、南米、アフリカなど世界150ヶ国以上で流通しているような実績のあるタイヤメーカーです。

ただ、日本製のタイヤ(残り溝がなくなるか、ひび割れがひどくなってきて交換時期となる)とは違って、格安のアジアンタイヤの場合はタイヤの構造体である金属ワイヤーが切れて最後を迎える(壊れ方をする)ということもあります。

このタイヤに関しては壊れ方に少し癖があったので、ある程度タイヤに関して知識のある人向けのタイヤなのかもしれません。

このように、アジアンタイヤを購入する際に気をつけなければならないこととしては、製品品質に多少のばらつきがあるということ知っておかなければなりません。

アジアンタイヤはタイヤの製造が海外で行われているため、製品品質に若干のばらつきがある、もう少し詳しく言うと合格品とNG品の判定基準が若干あまい傾向があります。

日本で生産されたタイヤは、真円度や重量バランスなど、とにかく品質を安定させる為に製造段階だけではなく、製品チェックも厳し目に行われています。

でも、アジアンタイヤはやはり少し製品品質にばらつきがあり(そのおかげで価格は安いのですが・・・)、その事を承知の上で購入する必要があります。

私は普段からオートウェイというショップでアジアンタイヤを通販購入する理由は、このお店がタイヤの品質チェックなどに力を入れていることと、一昔前に運悪く悪いタイヤを引き当てた時(カーカス切れ)に返品交換対応してもらえたということです。

この辺りのクレーム対応はどのお店で購入するかによって変わってきますので、アジアンタイヤを購入する時は、そのようなときのことも考えておきましょう。

また、タイヤの組み換えに関しては、私の場合気分や財布の中身の状態によって自分でタイヤを組み込んだり、行きつけのタイヤショップ(組み込み料金が1本500円という激安価格、見つけるのに結構苦労した)にお願いしたりしています。

というのも、「持ち込みタイヤの組み換え交換をしてもらえないでしょうか?」とお願いしたときに、結構嫌な顔をしてくるお店がちょこちょこあったからです。

ここからは少し裏話になるのですが、一般的なタイヤ屋さんは普通にタイヤを売って得られる利益①の他に、タイヤの販売数に応じて貰える報奨金②のようなものもあるため、自分のお店でタイヤを買ってもらえた場合、工賃③も含めると、①+②+③の利益になります。

ですが、持ち込みタイヤの交換の場合に得られる利益が工賃分の③だけに減ってしまうため、あまりうれしくないというのが本音です。

でも、タイヤを販売していないタイヤ組み換え(パーツ取り付け)専門店等の場合、上記の①や②はそもそも存在しないため、持ち込みタイヤ大歓迎という雰囲気です。

また、そのようなお店の場合、大量のタイヤ在庫を抱えなくても良いため、お店そのものも小さめな場合が多く、その結果、お店を運営するための固定費が少なくて済み、それがタイヤ組み換え料金を安くしても利益を出すことができる要因になっているという話です。

ちなみに、いいお店の探し方のコツとしては、タイヤを販売していない(販売利益や報奨金が関係ない)ところで、かつサーキット走行する人(タイヤの消費が激しく、頻繁にタイヤ交換しなければならないような人)がたくさん出入りしているようなお店はタイヤ組み換え料金が安いことが多いですので、要チェックですよ。

これらのことを知っておけば、持ち込みタイヤを安く組み込んでもらえるお店を見つけやすくなると思います。

なお、持ち込みタイヤの組み換え料金が安いお店の具体的な探し方については、こちらの記事に詳しくまとめてありますので、是非参考にしてみて下さい。

>>【持ち込みタイヤ】組み換え料金が安いお店の具体的な探し方

それでは!



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