【STEP7】タイヤの取り付け(表側)
さあ、続いてはタイヤの取り付けです。
タイヤを下に敷き、ホイールの表面を下に向けて置きます。
タイヤレバーを使って、タイヤをホイールの中に入れていきましょう。
タイヤを取り付ける際に、ビードクリームやシリコンスプレーなどをタイヤのビード部に塗っておくと、タイヤの挿入が楽にできるようになります。
ちなみに、ビードクリームなどの代わりに中性洗剤を使うという手もありますので、予算を節約したい場合は参考にしてみてください。
なお、タイヤをホイールにはめる時に気をつけるべきポイントは2つあります。
【ポイントその1】タイヤのIN、OUT
稀に、取り付け向き(表、裏)が指定されているタイヤがあります。
タイヤの中にはこのような指定がないもののほうが多いのですが、トレッドパターン(溝のデザイン)が左右非対称な場合、上記の指定がなされます。
タイヤをホイールにはめ込む前に、タイヤに上記のようなIN、OUT指定の文字が書かれていないか確認しておきましょう。
もし、指定がある場合は、ホイールの表面とタイヤのOUT側、ホイールの裏面とタイヤのIN側が合うようにタイヤをはめ込んでいきましょう。
【ポイントその2】赤や黄色のマーク合わせ
タイヤバランスを良くするために、タイヤの黄色マーク(タイヤの軽い位置)とホイールのエアバルブ(ホイールの重い位置、エアバルブの分だけ重い)を合わせます。
こうすることによって、タイヤの軽い側とホイールの重い側が重なり、タイヤとホイールを組合せた時に重量バランスがなるべく合うような形にすることができます。
もう一つ、タイヤの赤いマーク(カーカスの巻き始め位置、最も強度のある場所)とホイールの白いマーク(半径が一番小さな場所)を合わせて真円度を確保するという方法もあります。
どちらの方法をやったとしても、結局のところ組み上げたタイヤのバランスが完璧に整うことは少ないので、どちらか好きな方で合わせてみるといいでしょう。
ただ、実際のところ、中古のタイヤを購入したり、ホイールを使いまわしたりしているとマークが消えてしまっていることもあるので、できればこれらのマークを合わせておくという意識を持っておけばいいと思います。
タイヤの取り付けに関しては、タイヤの取り外しより簡単なので、上記のポイントさえしっかりと理解しておけば、順調に組み付けしていけると思います。
【STEP8】タイヤの取り付け(裏側)
今度はタイヤの表面を上に向け、ホイールの中にタイヤのビードを入れていきます。
これで、ホイールにタイヤを取り付けることができました。
【STEP9】タイヤに空気を入れる(ビード出し)
最後にタイヤに空気を入れればタイヤの組み換え完了です。
ただし、シガーライターから電源を取るような小型の空気入れだとうまくいきませんので、タンクつきのエアーコンプレッサーなどで空気を入れましょう。
私の場合は、いつも使っているガソリンスタンドの空気入れを借りてやってます。
ただ、稀にどうやってもビード出しができない(空気を入れてもビードのところから空気が抜けてしまっていつまでたっても空気が入らない)場合、結束ベルトを使ってビードを上げる方法や可燃性のガスを使ってビードを出している人もいます。
私の場合は、自転車の空気入れのホース部分ともう1本のタイヤを使って、ビードを出す方法が楽で確実なので重宝しています。
詳しい方法については、こちらにまとめてありますので、興味のある方はどうぞ。
空気を入れる際に注意したいことは、タイヤの空気の入れ方にも少しコツがあるということ。
タイヤのバランスを良くするために、最初にタイヤに空気を入れた後、もう一度タイヤの空気を抜いて入れなおした方がいいということ。
具体的に言うと、組み替えた後のタイヤに空気を入れていくとバンっと音がしてホイールにタイヤのビードがはまります。
この時、タイヤとホイールの嵌合がちょっとズレてしまうことが多いので、バンッと音がしたらもう一度空気を完全に抜きます。
この時点でビードはハマったままになっていますので、そのままもう一度規定空気圧まで空気を入れてあげましょう。
このように一手間かけてあげると、フィッティングがより良くなりますし、リムズレを防止することもできます。
ちょっとしたことかもしれませんが、こういったことをやるかやらないかでタイヤバランスが変わってきたりもしますので、ぜひ一手間かけてタイヤの空気を入れてあげてくださいね。
廃タイヤの処分について
取り外したタイヤは、不燃物として市のゴミ収集では回収してくれないところがほとんどだと思います。
タイヤを販売しているお店やタイヤ交換のサービスをしているガソリンスタンドなどで引き取ってもらいましょう。
ちなみに、私がいつも利用しているガソリンスタンドは、タイヤ処分料金は一本あたり300円です。
タイヤの販売などもやっている大手のガソリンスタンドであればほとんどそれぐらいの値段で引き取ってくれますので、ガソリンを入れたついでに「タイヤを引き取ってほしいんですけど・・・」って感じで聞いてみるといいと思いますよ。
次のページでは、DIYタイヤ交換のメリットとデメリットについてお話していきます。