タイヤの耐久性について
タイヤの耐久性については、残り溝の測定とゴムの硬さなどを測定してみました。
新品時の溝深さ約10mmに対して、約3年後(1.5万キロ走行後)の残り溝は約7.8mmでした。
車重が2トン近くあるエルグランドに装着していたので多少片減りはしているものの、もっと減っている(残り溝がなくなっている)と思っていたのですが、予想以上に溝が残っていました。
スタッドレスタイヤの溝は5mm以下(新品時の溝深さに対して50%)になると交換が必要となりますので、タイヤ溝だけで評価するとあと2~3年は使えそうな感じです。
ただ、タイヤの表面の状態をよくよく観察してみると、サイド側はシワやヒビ割れもなくきれいなのですが、タイヤの溝の奥側に小さなヒビ割れが出始めていました。
タイヤのヒビ割れに対する判定基準は、以下の資料が参考になると思います。
出典)タイヤ安全ニュースNo.72 JATMA
現状のヒビ割れは0~1のレベルという感じなのでまだまだ使用可能です。
触ってみた感じもまだゴムは柔らかめで、実際に硬度計を使ってタイヤのゴム硬度を測定した結果、約50という数値を示していました。
新品のスタッドレスタイヤの硬度は40~50ぐらいが一般的で、60以上になると交換時期となります。
ちなみに、夏タイヤの新品時の硬度は65~70前後です。
ゴムの硬度という点においても、あと1~2シーズンは余裕を持って使っていけそうな感じですね。
ただ、オートバックスの店員さんが言っていたように、新品時に比べるとほんの少しゴムが固くなってきている感じはあります。
ゴムの硬質化に対して耐久性がある部類スタッドレスタイヤではないのかもしれませんが、タイヤの減りも考慮すると、これぐらいの劣化スピードなら溝がなくなる頃にタイヤも固くなってきて交換という判断になりそうです。
最後に一言
今回は、オートバックスの格安スタッドレスタイヤの性能と耐久性を追跡調査(North Trek N3i)についてお話しました。
これらの検証結果をまとめると、私のタイヤの使い方(年間冬季走行距離約0.5万キロ)では、オートバックスのスタッドレスタイヤ(North Trek N3i)の耐久性は約5~6年という感じです。
私は比較的、年間走行距離が長めなのでタイヤの減りも早いのですが、極端に走行距離が少ない人の場合、約5~6年めあたりでタイヤの溝の減りよりゴムの硬化によってタイヤの交換時期になるかもしれません。
そのような場合は、ゴム硬度のやわらかさを長期間保つためのシリカを高配合しているもう少し高いグレードのスタッドレスタイヤを選んでおいたほうが、トータルで考えると安上がりになる可能性もあります。
この辺りは、ご自身の走行スタイルに合わせて検討してみてくださいね。
なお、イエローハットで激安で売られているプライベートブランドのスタッドレスタイヤ「ice FRONTAGE」についても、実際に使用してみた感想をのせておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
>>イエローハットの格安スタッドレスタイヤの性能と耐久性を追跡調査( ice FRONTAGE )
それでは!