スタッドレスタイヤの性能について
今回実際に購入して調査したタイヤは、イエローハットで売られている格安スタッドレスタイヤの「ice FRONTAGE」です。
出典)スタッドレスタイヤ ice FRONTAGE|YellowHat
このタイヤはTOYOタイヤの技術を使って日本のタイヤメーカーがマレーシアなどで製造しているもので、それをイエローハットがプライベートブランドとして販売しています。
タイヤのパターンはTOYOタイヤの「ガリットG5」に少し似ていますが、溝の形状など細かな部分が異なるため、新開発のタイヤということになります。

ただし、タイヤのゴム素材は一般的なTOYOタイヤ系のもの(ブリジストン製のスタッドレスタイヤのような発泡ゴムではない)となるため、スタッドレスタイヤの氷上性能に影響するタイヤの硬度の経年変化に対しては弱いのではないかと推測できます。
実際にイエローハットで店員さんに聞いた感じだと、意外にもこのタイヤをおすすめはしてこない様子で、どちらかと言うとそれよりも「主要ブランドの他のタイヤのほうが良いですよ~!」と言っていました。
iceFRONTAGEのタイヤバランスについて

タイヤのバランスが悪いと、高速走行時などにタイヤが上下左右に振動してしまい、ハンドルがブルブル震えるなどといった症状が発生します。
格安タイヤの中にはタイヤそのものの重量バランスが極端に悪い物もあり、タイヤバランスをとるためにおもりを大量に取り付けなければならなかったりするものもあります。
今回紹介しているiceFRONTAGEのタイヤバランスを調整するために取り付けられたおもりの量は以下の通りでした。
No. | in[g] | out[g] |
1 | 15 | 15 |
2 | 15 | 55 |
3 | 30 | 35 |
4 | 10 | 0 |
今回タイヤを取り付けたホイールはアルミホイールなので、取り付け位置の関係上、鉄チンホイールよりカウンターウェイト(おもりのこと)をたくさんつけなければなりません。
また、この取り付けられた重りの量は、タイヤだけではなくホイールの重量バランスの偏りも含めた形になっていたりするため、あくまでも参考程度の数値と言えます。
それらのことを考慮すると、国産タイヤでもこの程度の重りが貼り付けられているタイヤはたくさんありますので、私が購入した4本のタイヤに限って言えば、特に目立ってタイヤの製造精度が悪いということはありませんでした。
次のページでは、このイエローハットのスタッドレスタイヤを車に取り付けて、実際に走行してみた結果(性能や耐久性など)についてお話していきます。